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2016/10/27

「筆致」の裏にある感情を「デジタルインク」に記録。 ワコムと1→10driveが、「感情を伝える手紙」のプロトタイプを開発

株式会社ワコムと株式会社ワン・トゥー・テン・ドライブ(本社:京都市、東京オフィス:品川区、
代表: 梅田亮、以下 1→10drive)は、タブレット端末やパソコンなど、モバイルIT機器で手書き入力した文章に、筆者の感情データ(集中、リラックス、負荷、理解・習熟、興味など)を埋め込んで記録し、文章を再生する時に同時表示できる「感情を伝える手紙」のプロトタイプを開発しました。

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このプロトタイプでは、筆致ごとに書いた時の感情データを取得し、デジタルペンから読み取れるデータと合わせて可視化して表示するもので、文章の意味や文字の形からは読み取れない、 筆者の心の状態も映し出すことができます。10月27日にワコムが開催する「コネクティド・インク東京」でも展示されます。

「デジタルインク」とは、スマートフォンやタブレット端末、パソコンなどに手書入力した文字、線、絵などの、「デジタルの手書(描)きデータ」です。今回のプロトタイプでは、手書きメッセージ(文字入力)に焦点を当て、ニューロスカイ社の技術を使って脳波データを収集し、両データを一緒に記録しています。再生時になめらかで違和感なく両データを表示するため、1→10driveがソフトウェア全体のテクニカルプロデュースおよび、脳波解析データの可視化を行うビジュアルアプリ、データ連結アプリの開発を行いました。

デジタルインクには、感情のほかにも様々なデータを埋め込むことができ、紙にペンで描く 「アナログインク」とは全く異なる可能性を秘めています。各社は今後もその利用法などについて協力していく予定です。

■1→10driveとニューロスカイは、コネクティド・インク東京に参加 
10月27日にワコムが開催する「コネクティド・インク東京」では、1→10driveのテクニカルサポートを得て、このプロトタイプ・デモが展示されます。また、1→10driveはパネルディスカッションにも参加し、代表取締役社長の梅田亮氏が、「ユーザーのライフシーンに浸透するデジタタルインクと、デジタルインクが実現する文房具の新しい可能性について」というテーマで語ります。さらに、 ニューロスカイ ジャパンCEOの伊藤菊男氏が、「ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の 可能性」についてスピーチいたします。

コネクティド・インク 東京の概要は下記の通りです。
【日時】 10月27日(木) 15:00開場
【場所】 ベルサール汐留 東京都中央区 銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル2F

  • ワコムの目指す「クリエイティブワールド」 (ワコム 代表取締役社長兼CEO山田正彦)
  • 広範な用途を持つ21世紀のインク「WILL」 (テクノロジーマーケティング ハイディ・ワン)
  • 「ユニバーサルペン」がもたらす新しい体験 (テクノロジーソリューション事業部長 井出信孝)
  •  デジタルステーショナリーコンソーシアム インク、パートナー企業スピーチ
  •  パネルディスカッション 「デジタルペンとインクについて」 (パートナー企業、ワコム)
  •  デジタルステーショナリーコンソーシアム インク 設立について (山田正彦)

◆1→10driveについて
2015年設立。「Brand Prototyping Company」を理念に掲げ、モノやサービスにおけるプロトタイプ開発から商品化までを手掛けている。現状はAIとIoTを事業領域の軸にしつつ、新たなテクノロジーは積極的に取り入れる体制で開発にあたっている。開発においては、企業と協調し、ブランド価値を根本からつくり込んだプロトタイプを開発し、次世代に残る商品ブランド/サービスブランドとなることを常に目指している。

◆ワコムについて
株式会社ワコム(東証一部:6727)は、1983年の創業以来、日本を含めた全世界150 以上の国や地域で製品を販売しています。これまで、よりクリエイティビティに富んだ世界を実現するための製品をお届けする中で、世界中のデザイナーやクリエイターの方々のご愛顧を頂いて成長してきました。 現在、当社のペン&タッチタブレット、液晶ペンタブレット、モバイルクリエイティブタブレット、スタイラス製品、そして各種デジタルインターフェース機器は、デジタルアート、映画、特殊効果、ファッション、商品デザインなどの分野で幅広く利用されています。また、当社は、若手のデザイナーやクリエイター育成をサポートする多くの活動にも参画しています。さらに、当社の培ってきた技術をモバイル端末用途に最適化したWacom® feel IT technologiesは、各社が展開するスマートフォン、タブレット端末、電子書籍端末など様々な製品群にコンポーネントとして採用されています。さらに、ECADシリーズによって、国内製造業向けなどに電気設計用CADソフトの提供も行っています。このように、当社が提供する技術は、ビジネスからホームユースまでのさまざまなシーンで、デジタルコンテンツクリエーション、医療・教育・金融などの分野で利用されています。

<問合せ先>
株式会社ワコム 広報室
Tel:03-5337-6702
E-mail: wacom-pr(at)wacom.co.jp